◆ミネス・ランスター
軍事惑星ハテノナキアの元少女兵士。宇宙各地の戦場に駆り出され、同胞の死、あるいはそれよりもむごい状況を多数目撃してきたことで徐々に精神に支障をきたしていき、「幸福病」と呼ばれる、ハテノナキアの少女兵士であった者に特有の精神的な病を患う。
病の影響で現れたもうひとつの人格「ローネ・アル・シビュラ」は、かつてのミネスを優しい言葉で慰めていたが、長い時の中で歪みが生じてしまい、現在はその心的外傷を抉るような言葉で彼女を苛むようになった。ゆえにミネスは自らの精神世界にすら救いはなく、孤独な闘いを続けている。
ある時、武器の裏取引のためハテノナキアに訪れていた闇商人トキシカから宇宙船を譲り受け、ハテノナキアを脱出。幸福病の治療のため惑星ZEEDを目指すが、一度でもハテノナキアの少女兵士であった経験のある人間は任務以外で惑星外に出る事を認められていないため、惑星からの逃亡者として、七実天をはじめとする「ハテノナキア評議会」のエージェントに追われる身となった。