
◆ローズ・コーラルリーフ
惑星ZEEDから見える月には広大な「月国家」が存在する。ローズは月国家を管理する四人の神官たちによって生み出されたヒューマノイドである。
月の神官の筆頭、「朱雀のマーラコーダ」ことマーラコーダ・ソウモウトスが持つ「勇気」、「玄武のグラフィアカーネ」ことグラフィアカーネ・リョホウセスが持つ「力」、「蒼竜のドラギナッツォ」ことドラギナッツォ・リュウゲントスが持つ「技」、「白虎のチリアット」ことチリアット・ソンチュウボスが持つ「知恵」の4つの要素を受け継ぎ、弱い物を助け、善き行いをするように設計されている。
耳にあたる部分から後頭部にかけて伸びているケーブルは、ローズ自身の意思によって後頭部から外れ、自由な動作と伸縮が可能。他の機械に接続することで、操作方法を全く知らない機械であっても自らの手足のように操ることができる。
手に持った刀状の武器「ディーヴァ」は神官グラフィアカーネがローズのため鍛え上げた専用の刀であり、悪しき者の手に渡らないよう科学と魔法を融合させた高度なセキュリティロックが施されているため、ローズ以外の者が持ってもローズが持った時ほどうまくは使いこなせないようになっている。
内面は純粋無垢で、人を疑うことを知らないが、時にその純粋さが歪んだ形で表出することもある。
月の神官によって惑星ZEEDに送り込まれ、紆余曲折の末、現在はユフィータ・ミカル姉妹の家に居候しつつ、地上の歴史や文化を学んだり、人々と触れ合う中で知ったことや、自分が行った事をまとめた報告の通信を定期的に月まで送っている。