◆トキシカ (人間、女性)
トキシカの名は偽名。元は大陸の工業都市で暮らす平凡な女学生であったが、ある悪の組織の構成員により誘拐され、捕らえられた実験施設において研究されていた強力な毒物の被検体とされてしまう。
だが同じ実験施設に捕らえられた者たちの中で彼女だけは偶然生き残り、自身の体に起きた変化――体内に入ったほとんどすべての毒物が無効化されること――に気づく。
自由を得るため悪の組織のアジトから命からがら脱出した彼女は、しかしその身体のために、表の世界を大手を振って歩くことは二度と叶わないと悟り、現在に至るまで、学生時代に学んだ数多の化学式を元に自身で生成した多数の毒物や、どこからとも知れず仕入れた兵器類の闇取引によって生計を立てている。
惑星ZEEDのあちこちを一人で渡り歩いていること、また商売柄他者の恨みを買いやすいことから身の危険に晒されることも多く、自衛のため内部で瞬時に汚染物質を培養・調合して弾薬を形成し発射する汚染カノン砲を開発し装備している。
汚染カノン砲の弾丸は直撃を免れても着弾時の爆風と共に周囲へ汚染物質がばら撒かれ、対象の身体機能や周囲の環境に甚大な影響を及ぼすが、トキシカは必要とあらばこの凶悪な兵器を使用することを一切躊躇しない。
現在はイスマリカの軍団に属し、彼女の野望のため協力しているが、トキシカ自身はイスマリカに対して有力な取引先の一つ以上の認識を持っていない。