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5つの文明が誕生してからもスフィア銀河には数多くの神々が生まれ、それら神々が独自に生物を創造していったことで、星と文明はどんどん発展していった。太陽神エイバースは神々が集う神界を作り出し、その他数多くの神々もそこに住まうことにした。
それからいくらかの時間が経ち、星の発展が落ち着いてきた頃、月神が生んだ神々の一柱であった賢神アウラスタは、平和で何事もなく時間が過ぎてゆく世界に退屈していた。アウラスタは、太陽神を倒して自分がスフィア銀河の最高神になることで、それまでの平和な世界を破壊し、争いや混乱の起こる不安定な世界を創造しようとした。
アウラスタは自らの創造した怪物たちに神界を襲撃させ、その混乱に乗じてエイバースの玉座に向かい彼を殺そうとしたが、一騎打ちの末に敗れ神界を追放されたのち銀河の暗黒をさまよい、やがてその中にあった黒い穴のような場所に落ちてしまった。そこにはどの神々の創造したものでもない不気味な生物たちがひしめいていた。
傷つき、今にも倒れそうな体であったにも関わらず、無我夢中で穴の中を探索するアウラスタの前に姿を現したのは、巨大な上半身だけの怪物であった。
灰色の体、頭に備えた二本の角、研ぎ澄まされた剣のように鈍く光る鋭い爪、そして宇宙の狂気と混沌すべてを内包するかのような紫色の瞳を持つ怪物は、自らを深淵の王、ザナンと名乗った。
ザナンは傷ついたアウラスタを一瞥すると、彼に新たな姿を与え蘇らせた。
不気味に光る四つの目、長く伸びた鉤爪を備えた一対の手足、そして歪な形の翼を持つその姿は、さながら悪意がヒトの形をとったようなものだった。
アウラスタはザナンに礼を述べた後スフィア銀河に戻り、神界の外を見回っていた鉄鎚神ディース・ロワ、念神ノイアと合流した。ディース・ロワとノイアは彼の理念に賛同し、太陽神打倒のため同行することを決めた。
さらにその後、太陽神への不満から神界の外にいた煉獄神フレアブルム、竜神ゲルド、雷神フィンデルキ、冥府神ハウライの四柱との交渉に成功したアウラスタは、ザナンから授かった力によって新たに生み出した闇の軍勢を率いて、神への二度目の反乱を開始した。