
◆アイダ・ザミエル
特徴的な衣装に身を包んだ謎多き少女。リテーラ族のような短くとがった耳を持つが、リテーラ族ではない。頭にはもう一つの耳のようにも見える薄いツノ状器官があり、この器官は自身と周囲の人間の魔力を増幅する効果を持つ。
性格は決して暗くはないが、しばしば常人には理解しがたい不可解、あるいは比喩や言葉遊びをいくつも織り交ぜた複雑怪奇な台詞を発し、他者を煙に巻こうとすることがある。
その正体は惑星ZEEDの正常な歴史の進行を管理する組織である、歴史進行管理機関「モイラ」のエージェント。モイラの最高評議会によって定められたある目的に従って行動しており、そのため外見からは想像もつかないほど長い時を生きている。
クヌ=バルタ島の王国帝国戦争時、帝国側にウォーボット(戦闘ロボット)の技術提供を行い、自らも独自に開発したウォーボットを駆り戦いに臨んだ。
長く続いた王国帝国戦争は、かつては友好国であった王国と帝国の双方を陰で操り、戦いが起こるよう仕向けていた黒幕である「地球軍」との戦いのため双方が和解、王国・帝国連合軍が結成され、地球軍を惑星ZEEDから退けたことによって終戦を迎えたが、この結末はモイラによって記録されている「正常な歴史の進行」そのものであり、アイダ自身の参戦や帝国へのウォーボット技術の提供も、この正常な歴史の進行を守るための行いであった。